子どもたちが、母語を身につけていく過程は、生活の中で繰り返し表現を聞いて話していくことで理屈なしに表現を覚え使い、学校に進んでから文法としてその仕組みやルールを学び、「そうだったのか」と知ります。
5級、4級から中学英語につながる過程もこれと同じです。まず文型をそのまま覚え、中学に進んでからどうしてこのように言うのかという文法を学ぶ、これが自然な語学習得の流れなのです。一般動詞を使う文は、文法的にその都度場所や形を変えて生徒を惑わせますが、小学校のうちに基本文型の骨の部分を知っておくことが、中学からの文法の理解をたやすくするのです。
小学生から、中学生、大人となるにしたがって、まるまる記憶する学習が苦手になりしだいに理屈で学んでいこうとします。記憶することが得意な小学生ならではの英語学習方法を踏まえて英語を身につけていきたいものです。