2011年度から小学校5・6年生で外国語活動が必修となりました。この活動の目的は、「コミュニケーション能力の素地を育てる」ということが前面にうたわれていますが、別の見方をすれば、そのねらいは小学校から始まって中学校、高等学校と一貫した英語教育を行うことで、実践的な英語の力をつけていくことにあります。そのため、小学校の外国語活動は、初めて英語に触れる子どもたちが英語の音に慣れ、中学の英語学習につなげていかなくてはいけません。ところが、小学校の活動現場で現実を見ると、英語に慣れ親しむためのゲームなどを楽しめたということで終わってしまう学校が多く、語学学習としての英語の基礎作りにまで踏み込めていないケースが多いように思えます。
さて、中学校3年生にアンケートをとれば一番嫌いな科目として挙げられるのは英語です。難しい科目としてもまず英語が挙げられます。中学1年後半の段階で英語を苦手と感じる生徒は77%にものぼるというデータもあります。
これまでの学校教育では、基本的に中学1年生にとって教科としての英語学習は初めての経験です。それにしては覚えることが多いのです。いきなり年間450語前後の単語を覚えなければなりません。主語、動詞、目的語といった文法のルールにしても、13年間かけて生活の中で身につけ小学校高学年で学んだ国語の知識とは全く違うルールや用語を中学3年間で覚え使いこなすことが求められます。それまで英語経験のなかった子どもにとっては大変厳しいことです。
だからこそ、学研教室の小学英語コースではいち早く中学校で習う英語の文の作りや単語、発音に触れ、少しずつゆっくりとそれらを身につけていこうという目的をもっているのです。中学1年の英語を小学生の興味、知力に合わせて学んでいこうというのが、小学英語5級、4級教材なのです。