家庭で育む読解力
家庭でできる子供の読解力を育てる方法の一つとして、保護者が子供の話を引き出すということがあります。まずは、食事の時にに、こどもが「今日は学校でこんなことがあったよ。」と話せるような会話の時間を保護者が作ってあげましょう。これが習慣化すると、子供も、「今日はこのことを話そう。」と考えるようになります。そして、「いつ、どこで、誰が、何を」をこどもが頭の中で組み立てながら話せるように促すことで、出来事を復元しやすくなります。その時注意したいのは、話に対してことを深追いしないこと。さらに、意見はせずしっかり聞いてあげることが大切です。こうしたことをくり返すうちに、子供は読解力を獲得していきます。
音読と、書き写しも読みを深める
読解力を育む学習法の一つとしてオススメなのが音読です。国語の授業で生徒に音読をさせると、読解ができているかどうかがわかります。読解が不十分な生徒は、文意を把握せずに一文字一文字読むのでたどたどしくなるからです。ところが、読解が苦手な子でも音読を繰り返すと、だんだんすらすらと読めるようになります。音読を繰り返すことで、言葉のつながりを理解でき、本の中身や登場人物の心も理解できるようになっていきます。また、文章を読み取る力を育てるには、「書くこと」も有効です。小学生なら、教科書の本文をノートに書き写すことから始めてみましょう。マス目にあるノートに、一字一字ていていに書きます。このときに、改行や句読点なども本文に忠実に書き写します。たとえば、物語や詩などは、筆者の考えによって改行されていたりします。そういうものを正確に書き写すだけでも、漢字を覚えられ、文体を肌で感じることがでからでしょう。単純な作業のようですが、文章を読むとに慣れるにも役立ちます。毎日少しずつ続けられるように、一日1ページとか、一段落ずつとか、取り組みやすい分量から行いましょう。