読解力をはぐくむ⑥ 高津区蟹ヶ谷学研教室より

2018/07/15
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『音読』

音読をすることで読みが深まるのは事実です。特に幼児や低学年は、文章を声に出して読んでみるのがおすすめです。黙読と音読は全く違います。黙読だと、自分で好きなように読んでしまい、読めない漢字や意味がわからない言葉を読み飛ばしてしまいます。でも、音読すると、「あれ?」とひっかかるのです。声に出して読むことは、一度脳内で読んだことを自分の声でもう一度聞くこと。少しタイムラグがあるからこそ、「あれ?」と立ち止まって考えることにつながります。自分のペースで、声を出して読んでいく。毎日の音読の宿題も少し丁寧にみてあげるだけで、変わってくると思います。

『視写』

書くことを嫌がらない子は、読解力にも秀でていると思います。そこで、ものがたり、詩、説明文など、教科書の文章を正しく書き写していく。「視写」によって、一が下がり、かぎかっこ、段落などを書きながら自分の体でつかんでいくことができるのです。たとえば、詩を「視写」すると、句読点、一字空き、行間の空きなどが、大きな意味を持っていることに気づきます。書き写すのはどんなノートでも構いませんが、5ミリの方眼ノートがおすすめです。その子の使いやすいマス目を設定できますし、図やグラフを書くにも便利です。